中国の歩き方-中国旅行記

安陽旅行記

殷墟、天寧寺、袁林、安陽博物館

安陽駅


2010年3月
河南省:安陽


河南省北部にあり中国7大古都(北京、南京、杭州、西安、洛陽、開封、安陽)の一つ。確認されている中国最古の王朝である殷(商) の遺跡がある。漢字の起源である甲骨文字の発見もここ!

目的地:殷墟(世界遺産)
鄭州→安陽

鄭州からバスで安陽着1泊次の日観光して夜に中国新幹線で鄭州へ戻る計画

大連から飛行機で鄭州へ。その後シャトルバスで民航大酒店へ向かう。このホテルが鄭州空港行きバス発着所になっている。 鄭州民航大酒店
安陽長距離東バスターミナル バスを乗り換え鄭州の長距離バスターミナルへ。そこから約3時間半で安陽東長距離バスターミナルに着いた。
バスターミナルの近くには文字博物館がある。さすが漢字の起源の街だ。しかし今回はパス 安陽文字博物館
安陽駅 安陽駅
東の端についたので路線バスで約1時間位掛けまずは安陽駅へ行き明日の鄭州への切符を買う。バスで3時間 掛かるのに対して新幹線は1時間30分と約半分の時間で済む。鄭州から安陽へのは切符を買えなかった場合のタイムロスを考慮して 安全策でバスを選択したが帰りの便なら断然新幹線だ。しかし行列が外まではみ出している。この切符購入の手間何とかならないものかな。本当に時間が読めなくなってしまう。
無事切符を購入して今日の仕事は終了。駅近くのホテルに飛び込みで宿泊する 安陽ホテル
99元宿とあるが格安部屋は大抵すでに満室との答え。少し割高な150元位の部屋に泊る。PCありでまずまずな感じ。食事を取って明日に備える。 安陽ホテル
安陽北大街 繁華街ぽい北大街のケンタッキーで朝食を取る。
北大街は歩行者天国になっているが鐘楼以外はこれといったものは無かった。 安陽北大街
殷墟は午後にがっつり行くとして午前は小観光。まずは天寧寺へ行く。 安陽天寧寺
安陽天寧寺 恐らくこの寺最大の目玉の塔。入って下さいと言わんばかりに入口が開いている。少し登ったが急な階段+埃っぽいのがいやですぐにギブアップ。はい、へたれですが何か?次は安陽の隠れスポット袁林へ行く
袁林。ここは中華民国初代大総統袁世凱の陵墓。袁世凱は一時期中華帝国皇帝として即位し内外から非難され退位して失意のうちに亡くなったと言う。何か未練ありそうで化けて出てきそうだ。 安陽袁林
安陽袁林 中に入りまずは神道がある。一応即位した以上やはり皇帝扱いなのかな。
安陽袁林 お墓は小ざっぱりした造りになっている。が線香入れを覗くと中にはなんと煙草の吸殻が何本も刺さっている。うーん袁世凱 と言えば確かに悪役だけどこれは頂けないね。故人への冒とくは自分の価値を下げる。気分が悪くなったわ。さてお口直しに本日のメインの殷墟へ行こう。
殷墟。甲骨文字の発見により中国4000年の歴史の実証がここにある。殷墟は二箇所あり一つは宮殿跡を中心とした殷墟宮殿宗廟遺と皇族の墓がある殷墟王陵遺だ。まずは宮殿宗廟に行く。 安陽殷墟(世界遺産)
安陽殷墟(世界遺産) 中に入って案内、奥の碑には「甲骨文字発見地」と記されている。
安陽殷墟(世界遺産) 安陽殷墟(世界遺産)
婦好墓を見学。ほぼ完ぺきな形で発掘された貴重なお墓。22代皇帝の妃のものらしい。墓内部に入っていくと
骨がある!
これはレプリカじゃなく本物だろうか?土器やらの装飾品もあり北京で見た定陵に比べたらガチで墓内部に入っている感がある 何と言うか背徳感を感じる部分もあり、これは探究なんだと思いたい気持ちもあり複雑。
安陽殷墟(世界遺産) 甲骨文字習字展の廊下を進んでいくといくつもの透明ケースがある。中を覗くと
骨!骨!
ヤギや動物のだが、人骨も有った気がしたが記憶が曖昧。 ここは祭事を行っていた場所の様だ。
ここに宮殿があったんだよっていう空き地を見学しながら戻るようなルートで馬車坑展を見学する。・・・。
骨!骨!骨!
馬車の馬の骨がある。 馬車は化石の様になっているがどうみても馬車である。こんな数千年前にすでに文字があり、国があり、、馬車がある。 やはり歴史においては底力が違う。日本はこのころ「ウホウホ」状態だったと思うと純粋に感動した。
安陽殷墟(世界遺産)
安陽殷墟(世界遺産) 安陽殷墟(世界遺産)
最後はお決まりの博物館で土器やら発掘したものを見る。地下に降りていくが脇には年代が彫ってあり段々年代が遡る。降りるたびに時間を遡り 最後は殷の時代にタイムスリップと言う小にくい演出がある。他にもいくつか展示を見て次にもう一つ離れたエリアにある殷墟王陵遺に施設の無料バスに乗り込み向かう。
安陽殷墟(世界遺産) 殷墟王陵遺は予想以上にかなり辺鄙場所にあった。バスに乗り遅れると帰りがめんどそうなので一群に遅れないように見学する。
中国最大の青銅器「司母戉鼎」はここで発掘された。奥のが実物大のモニュメントだ。遠目で分かりずらいがまじでかいです。 安陽
安陽 安陽
まずは馬車を見学する。宮殿の方の展示を見た後だと少しこちらは小ぶりな気がした。
安陽 安陽
他にも皇帝と一緒に大量に埋められたたくさんの人骨や司母戉鼎の発掘場所を見学する。しかし今の価値観だとやはり皇帝の付き添いで生き埋めにされるとは 耐えがたいものである。しかし見学は骨ばっかだな。^^;
安陽博物館 これでもう安陽旅行は終わりなのだが時間がまだあるので安陽博物館へ行ってみる。相当立派な建物である。 文字博物館と言い安陽市は金持ってる様に見えてしまう、世界遺産効果なのだろうか・・・。中は半分は図書館になっており まさに人民勉強の立てものになっている。
安陽酢豚 安陽餃子
さてさて食事を取ったら調度良いぐらいの時間になりそうだ。ローカルメシにしよう。基本量が多いから食いきれないのが玉に傷 一品だと味気ないし。うーん...。
鄭州に戻るか。新幹線でゆったりと旅の余韻にひたり1時間半で鄭州到着! 新幹線
如家酒店 駅について疲れもあったのですぐタクシーで予約していた如家酒店に行き宿泊。
いや~殷を堪能したな。殷の前の国「夏」の場所と文字が発見されたら中国5000年の歴史と呼ばれるようになるのだろうけど4000年でも十分深い。しかし安陽は予想以上に学問を感じる場所だった。「文字」サルとヒトの境目はもしかしたらこれなのかも。
鄭州旅行記につづく
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